2014年 03月 30日

菊と刀

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トムクルーズ主演で大ヒットした映画「ラストサムライ」はご存知ですよね!!
この映画の原作は「菊と刀」という本で、著者は「ルーズベネディクト」という女性です。
昭和19年、彼女がコロンビア大学の助教授だった当時アメリカが対日戦争を遂行するにあたり、戦争に関連した研究や助言、とくに日本人の精神研究のために招集した社会人類学者の1人でした。

アメリカは日本人の精神的強さの根元を研究し、日本軍との戦いを有利に運び、また占領計画のマニュアル作りを行ったのです。その時の研究結果をまとめた本こそが「菊と刀」だったのです。

熊本で明治9年に近代兵器で武装した明治政府に対して、日本古来の武器のみで決起した神風連の事も書かれており、これこそまさに「ラストサムライ」のモデルとなりました。
ここについて書き始めると長くなるので省略して、「菊と刀」から一部抜粋します。



我々は、皇居の爆撃を行うべきであろうか。
日本人捕虜から何を期待する事が出来るであろうか。
日本の軍隊ならびに日本本土に対する宣伝においてどんなことを言えば、アメリカ人の生命を救い、最後の一人まで抗戦するという日本人の意志を弱めることが出来るであろうか。
我が軍(米軍)は日本の山中にあるあらゆる要塞で死に物狂いになって最後まで頑強に抵抗する日本人と戦う覚悟をせねばならないのだろうか。
それとも、日本国民は絶滅させなければならないのだろうか。

我々は、敵の行動に対処するために敵の行動を理解せねばならなかった。


日本人について書かれた記述には、世界のどの国民についてもかつて用いられたことのないほど奇怪至極な「しかしまた」の連発が見られる。まじめな観察者が日本人以外の他の国民について書くとき、そしてその国民が類例のないくらい礼儀正しい国民であるという時、「しかしまた彼らは不遜で尊大である」と付け加えることはめったにない。彼らの軍隊のロボットのような訓練ぶりを描写するとき、それに続けてその軍隊の兵士たちがなかなか命令に服さず、公然と反抗する場合さえあることを述べるようなことはない。
美を愛好し、俳優や芸術家を尊敬し、菊作りに秘術を尽くす国民に関する本を書くとき、同じ国民が刀を崇拝し武士に最高の栄誉を帰する事実を述べたもう一冊の本によってそれを補わなければならないという事は、普通はないことである。
ところがこれらすべての矛盾が、日本に関する書物の縦糸と横糸になるのである。それらはいずれも真実である。
刀も菊も共に一つの絵の部分である。
日本人は最高度に、喧嘩好きであると共におとなしく、軍国主義的であるとともに耽美的であり、不遜であると共に礼儀正しく、頑固であると共に順応性に富み、従順であると共にうるさく小突き回される事を憤り、忠実であると共に不忠実であり、勇敢であると共に臆病であり、保守的であると共に新しいものを喜んで迎え入れる。
日本を理解する事がアメリカにとって非常に重要になってきたとき、これらの矛盾や、なおこの他の同様に甚だしい多くの矛盾を見てみないふりをするわけにはゆかなかった。重大局面がぞくぞくと、くびすを接して我々の前に立ち現れつつあった。



抜粋終わり。

アメリカは、日本人の物理的反抗だけでなく、これを支えていた日本精神を何より恐れていた事が垣間見られます。
そして、戦時中に書かれた「菊と刀」が示す数々の日本精神は、占領下に破壊され、現在も尚、日本精神の占領状態が継続している事を憂えずにはいられません。
「アイラブユー」的な表現の蔓延など、日本人の精神構造が単純化し、日本古来の歌に代表される情緒豊かな奥ゆかしい精神が忘却せられていることも日本精神の破壊された結果であります。

日本人が例えどんな武器を持とうとも、物理的に欧米列強に勝ることは不可能かも知れません。
しかし、真に日本精神を発揮することができたなら、日本は再び世界に名だたる国として、世界から尊敬され平和の盟主としてその地位を確立すると信じております。
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by gendousha | 2014-03-30 07:01


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